さて問題です。世界中で上り坂と下り坂,どちらが多いでしょうか?
答えは...どちらも同じです。
上から見れば下り坂...。下から見れば上り坂...。結局は同じ数になるわけです。
冗談はさておき,運動のためのウォーキングでは,急な坂を上る場合と下る場合で健康に及ぶ効果に違いが出るのでしょうか?
一見効果は同じように思えますが,ある研究者たちは,ある点では違いが出ると述べました。
アルプスの一つの山で行われた実験で,45人の人が最初の2か月は30度の斜面を徒歩で上ってからケーブルカーで下り,次の2か月は,同じ斜面をケーブルカーで上ってから徒歩で下りました。
どんな結果になったでしょうか?
上り坂,下り坂のどちらの運動でも,悪玉コレステロールは共に減少しました。それと同時に,「上り坂のウォーキングは中性脂肪の値を下げる点で効果が高く,下り坂のウォーキングは血糖値を下げる点で優れている」ようだと研究チームは述べています。
ということは,坂を下る運動は糖尿病の人に良さそうで,運動を始めて間もない人も取り組みやすいかもしれません。
マンションなど高層階に住んでいるなら,建物をエレベーターで上って,下りは階段を利用するなんて方法もあるかもしれませんね。
マンションに住んでいなかったり,高層ビルで働いていない人は,残念ながら,高台で車を降り,下まで迎えに来てもらうしかないかもしれませんね😅
いずれにせよ,注意点があります。下り坂の運動はひざに負担がかかるので,無理はしないようにしましょう!
無理のないウォーキングは,運動不足を解消し,ダイエット効果や生活習慣病の予防に効果があると言われています。
人ごみを避け,マナーを守りながら,健康維持に励んでいきましょう!
一歩一歩