生まれて初めて救急車に乗った時の話です。
少し前ですが,交通事故に遭いました。事故現場と病院は目と鼻の先。
「救急車呼びますか?」の問いかけに、一瞬、「歩いて行けるじゃん」と脳裏に浮かぶも、「でも痛くて歩けないじゃん」。2つの思いが交錯するも、体の痛みには勝てず、「お、お願いします」
初めてのストレッチャー。初めての救急車内。
あっという間に首は固定され、どんどんと作業が進行。気づけば、ズボンが脱がされ、ちょっとというか、かなり間抜けな格好。
首→ストレッチャーに固定。下→パンツ一丁。この光景が日常的で当たり前という感じで、次から次へと作業を進める救急隊員。
ドラマでは見たことのある光景を、実際に経験して初めて感じたのは、ドラマチックというよりは、痛いけどちょっと恥ずかしい気持ち。
いわゆるメディカルチェック、と言うものを一通り行い、「では行きましょう」と救急隊員さん。
「でも荷物が...」事故現場に貴重品を含め荷物をそのまま残していくわけには...と思い、痛みの中、勇気を振り絞りお願いすると。
「ああ、そうでしたね、ちょっと取ってきます。」良かった、と安堵も束の間。
今度は、荷物の確認。しかも首が固定されてるのに、若干目線の下側で「この荷物で間違いありませんか」と一つ一つ見せられるも、「首が曲がらないので見えません」
先輩隊員が、「もっと上にあげてあげろよ」。なんと気遣いのある一言。
有事でも気遣いが大事。うんうん、そうだ、それが必要だと、心の中の頭と首が上下にスイング。
荷物チェックも終わり、さあ、出発。
「では出発します。もう着きますよ。」
はやっ。普通ドラマでは怪我人を励ますためにそう言うけど、リアルに病院、目と鼻の先。
もうちょっと「バイタル異常ありません」とか「〇〇さん、大丈夫ですか〜」も無く、「着きましたよ」
ちーん。終了。
次回は,後半をお届けします。皆さん,くれぐれも事故にはご注意ください!
事故には気をつけよう!